社員インタビュー

内装部品の世界は、想像以上に複雑で予想以上に面白い。

設計

熊澤知良

内外装開発部 第二設計課
2021年に新卒で入社。学生時代から自動車業界、中でも自動化・電動化にともなって大幅に技術革新が進む内装部品に興味を持ち、樹脂製自動車内装部品の製造開発で約70年の歴史を持つ日本プラストへ入社。

奥深さを感じ、達成感を得られる仕事


入社以来、自動車の内装部品の設計開発に携わっており、現在はインストルメントパネルを担当しています。お客様からいただいた意匠データをもとに、要求されている品質・耐久面を満たしつつ、コスト面や量産のしやすさを意識しながら3Dデータを作成するのが私の主な役割です。
車種の違い、また同じ車種でも年式の違いで形状や仕様が変わること。そして、組み込まれる部品の点数が多く、大小さまざまな形状のパーツを連動させる必要もあることが、インストルメントパネルの設計開発の奥深いところ。複雑さがあるだけに、予期せぬ不具合の原因解明に苦慮する場面も出てきますが、うまく量産まで進められたときの達成感はひとしおです。

+αのこだわりが特許につながる。


お客様の要求に従い、不具合の原因を解明するだけの仕事ではありません。自らユーザビリティー向上のための改善点を模索して成果を世の中に発信できる、やりがいあふれる仕事でもあります。
例えば、ある車種のエアコンの吹き出し口の開発の際、風量・風向調整の取っ手を動かしたときに、丁度良いところでピタッと止まり、カチッと音が鳴るようにこだわりました。1mm削ったり、逆に0.5mm厚くしたり、ただでさえ小さいパーツを手作業で調整することで、思い通りの使用感を実現できました。さらに、この開発過程で生まれた製品で、特許を取得することにも成功しています。
運転者や同乗者にとってのフィーリングの良し悪しが、車種の評価に影響を及ぼすことも珍しくありません。たとえ小さな変化であったとしても、居心地の良い車内環境の構築に貢献できる。それがこの仕事の醍醐味だと思っています。

車内空間にも大きな変革が起こる

自動運転技術の向上に比例するように、自動車内装部品においてもさまざまな面で変わろうとしています。現在は、運転に支障がないことが前提で車内環境が構築されていますが、完全自動運転技術が確立すれば、自動車は概念ごと大きく変わると思います。現段階では、過去の製品・技術の延長戦上での設計開発で留まっているものの、数年先はゼロイチの発明に近い業務も増えてくると予想しています。今まで以上の試行錯誤が求められることもあると思いますが、不安というよりは期待感の方が大きいですね。そもそも、大きな技術革新が起こる未来に期待して、この分野に挑戦しようと思ったので。
自分のアイデアが形になり、世の中に広まっていく喜びは、今でも十分に感じることができています。ただ、今後よりいっそう自由度が高くなっていく中で、ニーズを先取りした製品の開発ができたとき、もっと大きな喜びを感じられると思っています。

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