社員インタビュー
新しい技術や製品を、自分の手で完成させるやりがい。
技術
有森司
生産技術部 内外装技術課
2014年新卒入社。システム工学科出身。地元静岡で自動車に関わる仕事がしたいとの思いから当社へ応募。中でも新製品を開発する生産技術部に惹かれて入社。
トライアンドエラーを繰り返し、金型を仕上げる仕事。
私の所属する内外装技術課では、金型で作られた試作品を検証し、量産に向けて金型の熟成(玉成)を行っています。設計通りの金型でも、実際に樹脂を成形してみると、変形やヒケ、外観不良などの不具合が生じることがあります。私たちは試作品から不具合の原因を推測し、金型メーカーに修正を依頼し、修正後の金型で再検証をする。トライアンドエラーを繰り返して、問題の無い金型(製品)へと仕上げていきます。担当する製品は、自動車のインパネ部品やフェンダーインナーなどの内外装部品。複雑な形状や、複数の部品を組み付ける製品では、完成までに半年〜1年程要することもあります。
決まった答えはない。自分たちで導き出す。
金型の玉成は、「こうしたら絶対に直る!」といった明確な答えがありません。仮説検証を繰り返して、求められる精度に近づけていく作業です。そのため一発で成功した時には、何とも言えない爽快感を得られます。逆に何度やってもうまくいかない時もあるので、忍耐力や粘り強さが必要な仕事だと思います。それでも、自分が担当した製品が量産され、その自動車を街で見掛けた時には、すべての苦労が吹き飛ぶほど嬉しいです。常に新しい技術や製品に触れることができ、それを自分の手で完成させて世の中に送り出す。そのやりがいはとても大きいです。
目指すは金型玉成のエキスパート。
これまでで印象に残っている仕事は、中国への海外出張です。仕入先である金型メーカーで、金型の最終チェックを行いました。そこで不具合が見つかれば、その場で対策を指示。知っている単語や、身振り手振りを交えて必死にコミュニケーションを取ったことを覚えています。何か特別な知識を得たわけではありませんが、若い内に海外で仕事ができたことが、私にとって大変貴重な体験となりました。今後の目標は、金型玉成のエキスパートになること。今はまだ一つ一つのスピードが遅く、型数が多い製品の場合、一人で対応しきれないのが現状です。もっと経験を積んで、不具合を見ただけで、金型のどこをどう変更すればよいか、すぐに見当が付けられるようになりたいです。