社員インタビュー
エアバッグの中には技術者の醍醐味も詰まっている。

設計
渡辺勇磨
安全開発部 第一設計課
2021年新卒入社。当社の会社説明会に参加した際、「数ある自動車部品の中でも、人命を守る重要部品であるエアバッグの設計開発を手がけたい」という意欲が湧いたことが入社のきっかけ。
専門性の高さへの驚きは、すぐにワクワクに変わる。

安全開発部は、エアバッグの設計開発を行っている部署です。ひとくちにエアバッグと言っても、搭載場所により仕様や形状は様々。その中で私は、車体側面からの衝撃に対して運転者・同乗者を保護する役割を持つ、サイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグを担当しています。
入社して驚いたのは、エアバッグの設計開発は想像以上に高い専門性が求められるということ。大学では理工学部を専攻しており、機械や製図に関する知識はあったものの、ほぼゼロスタート状態でしたね(笑)。それでも、研修を通じて基礎知識・技術を習得でき、また先輩方も温かく指導してくださったので、不安を感じることなく実務デビューすることができました。
実際に業務に取り組んでみると、新たな発見の連続で、入社以来ずっとワクワクが止まりません。専門性が高い分野をとことん突き詰めながら成長できる。そんな環境で働けていることに対し、いち技術者として喜びを感じています。
大きな介在価値があり、自分の名を残せる仕事。

私の主な役割は、お客様が要求する基準や性能をクリアするエアバッグの仕様を確立すること。3Dデータを作成して、データをもとにバッグを縫製し、適正サイズに収めて試験・評価を行い、その結果を踏まえてデータを調整する……という工程を繰り返しながら、量産化へと導いています。
業務を進めるうえで心掛けているのは、自ら仮説や課題を設定して、検証を重ねるということ。顧客ニーズに応える=指示通りに動く、ではありあませんからね。定められた納期の中で、お客様と意見交換しつつ、より高性能・高品質な製品を目指していく。大きな介在価値を感じられる分、すべてのピースがはまり、図面の担当者欄に自分の名前が刻まれたとき、言葉では言い尽くせない喜びを感じることができるのです。
未知への挑戦を繰り返しながら高みを目指す
電気化や自動化が急速に進行し、自動車業界は今、転換期を迎えています。今後さらに技術革新が進み、不要になる部品も出てくるかと思いますが、エアバッグが消失する未来は想像できません。
存在としては、なくならない。でも、変化・進化していかなければならない。当然ながら、従来とはまったく違う視点や発想で、バッグの形状、縫製、仕様などを模索していく場面が増えるでしょう。
今まで以上に独創性が求められる状況へと変わっていくのは、技術者として非常に喜ばしいとこ。これからも仲間と協力し合い、新製品・新技術の開発に挑戦しながら、エアバッグ、ひいては自動車業界の改革に貢献していきたいと思っています。